2011年、日本の円は過去最高値を更新することになりました。
東日本大震災直後は、日本企業が震災の対策のために、手持ちの外貨を円に変えるという思惑により円高になったものを、欧米と協調した外為市場への介入により鎮静化させました。
8月4日には、アメリカの債務上限撤廃問題でアメリカ国債の格付低下方向が示されたためドルが急落、4.5兆円という過去最大規模の単独介入を行いましたが、効果が5日ほどで剥落し、円高方向に振れたところにギリシャの債務問題に再び脚光があたりEUのユーロが売られ(ドルでユーロを買っていた人がユーロを売って円を買ったわけです)、同19日のニューヨークの外為取引市場で円相場が一時、過去最高値を更新しました。
その後1カ月程は1ドル77円を挟んだ動きで膠着しています。