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2011/07/02

映画「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」を観ました

6月11日公開「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」を観ました。
アメコミ原作のシリーズ物という制約の多い作品ですが、「X-MEN」シリーズが好きでも嫌いでもない方が観ても十分楽しめるのではないでしょうか。ワタクシは映画「X-MEN」の中では一番の出来だと思います。

ナチスの強制収容所でシュミット博士の過酷な実験によりミュータントとして覚醒した、後のマグニートーことエリックは、戦後、シュミット博士に復讐するべく、その能力を使いナチの残党狩りをしている。一方、富裕な家に育った、後のプロフェッサーXことチャールズは、自らの能力から人間の突然変異を研究、セバスチャン・ショウと名を変え、ミュータントの能力を使い人類滅亡を目論むシュミット博士を阻むべく、CIAから協力を依頼される。ショウを追うことで出会った二人が、ミュータントの仲間と共に、キューバ危機に暗躍するショウに戦いを挑む。

ワタクシ、原作のコミックは読んでませんので、以下、原作コミックと映画との比較の部分は欠落しています。原作のファンの方は、鼻で嗤って下さい。
世界中の映画ファンの心を掴んだ「KICK ASS」の次のマシュー・ボーン監督作ということで注目されていましたが、やはり非凡な才能を見せられたと感じました。131分は長尺に思いますが、非常にテンポよくシーンが流れ、長さを感じさせません。登場するミュータントがやけに多いのですが、次回作へ繋いでいくようなストーリィと、監督が見せたい映像を考えれば納得がいきます(「KICK ASS」でバットガールのアクションにやられた方、今度は出没自在というオマケまで付けて見れます。ミュータント同士の空中戦というのもやりたかったんだろうなぁ、というカンジです)。

何より、監督が思う、観客が見たいだろう、見せたい、ところのタメが良いです。
例えば冒頭、シュミット博士を演じるのがケヴィン・ベーコンなので、観客は悪役として見ています(こうゆうところも重要です。出てくるだけで役柄がわかる俳優というのはスバラシい)が、ぐっと重苦しいシーンのカットが変わったとたん、「あぁ~、こいつ悪いやっちゃ~。」とつくづく思うところなんかそうですね。
また、戦艦指揮所を外からゆっくりパーン、で、ど~ん、マイケル・アイアンサンド、「あぁ~、そこでこの人か~。」というところもそうです。
それ以外にも、シリーズものの前日譚ということで、秘密や成立ちを開示されるのも見る方の楽しみなんですが、そこもタメて来るんです。

ギリシャ神話の運命の女神は「モイラ」といいます。
唯一なぜラストまで出ているか分からないキャラクタが実は「恵まれし子らの学園」創設の動機で「X-MEN」の名付け親、チャールズの半生にわたる運命を決定づけるものになっています。

よくできたエンターテインメントは楽しいですし、それだけで十分です。
FOXの専用ホームページにリンクしています

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