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2010/06/05

京都の街中に水族館を建てるらしい

京都新聞 2010年05月14日(金)
京都市は14日、下京区の梅小路公園に水族館建設計画に対し、公園内への水族館設置を許可した。市が公園敷地を民設民営の教養施設向けに貸与するのは初めて。同社は今後、建築確認を申請し、6月にも準備工事に入り7月に着工、2012年春の開業を目指す。(抜粋)

この計画を立てた人間は〝アホ〟ですね。

状況的には、京都駅の西側、列車の車庫であった場所を京都市が買い上げ、芝生の広場にしていたんですね。その土地の一部を貸して事業会社が水族館を建設するということ。
京都市側からすれば、観光地といっても神社仏閣ばかりで若者が来ないということと、駅近のため周辺の活性化が期待できるということ。周辺の住民の方からすれば賛否両論、公園を残してほしい方、京都の街中に水族館は必要ないという方、また、この近くには商店街があるのですが、シャッター街化しているので、その振興を期待する方。

この計画は間違いで、やめた方が良いです(遅いかもしれませんが)。これは、世界の中の日本、その中の〝京都という地域〟という無数にあるコミュニティの一つである場所が、どうやって金を稼げる場所になるか、ということを考えればいいんです。
観光地としての京都の優位点は、神社仏閣・その周辺という点の観光地が、他の場所よりも多く密集しているというところです。
ただし、これは期待に答えていないために観光地としてブレイクスルーできていないんです。本来は、この点を面にし、北は貴船から南は宇治黄檗、西は桂から東は山科までのブロックを作り、そのブロック内の景観を20世紀前後に戻し、維持することが必要です。
新規の建築物は、20世紀以前の仕様のみ許可、建て直しは、60年以上前の建物の場合、最低限外観保持、それ以後のものは新規建築に準ずる規制にすればいいんです。
当然、反対する個人の方や、事業所・工場の方はいらっしゃいますが、居られなければこのブロックから出て行ってもらうんです。
流出するものもありますが、この価値に魅力を感じる個人の方、この価値でお金を儲けようという企業が、流出を上回る可能性があり、かつ観光客の上積みがあれば、余りありますし、今度はこのブロック自体がコンテンツ化し、周りも潤うんです。
京都市が提供するサービスは、府内・他の都道府県でも提供されるものですが、国外・国内の方が持つ〝キョウト〟というイメージは、あの場所にしかないんです。ただ、そのイメージに沿う場所は、ある地点の半径100mにしかなくて、その場所から場所の移動は一般的なものであるためにどんどんイメージが劣化し、それが新たなイメージとして(行ってみたけどそんなにたいしたことなかったよ、っていう具合)更新され、いまこの瞬間も訪れている方々にアップデイトされているんです。
その価値を純化することが金を生む明確、無二な方法であるのに、その道を行かないのは、理解に苦しみます。

今の人間にとって、今の生活様式が便利なのは、当たり前です。
だからこそ古いものは、意識して残さないと残らないですし、そうゆう風に不便をかこって、お金をかけて残しているから、他の便利な場所からみれば価値があると認識されるんです。
少なくとも、現在の京都市・京都府のちゃらんぽらんで中途半端な規制では、住んでる方や事業会社は他の都市に比べて不便であり、観光客からすれば、訪れて失望するだけです。

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