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2006/05/20

やっと活動を再開できたDIXIE CHICKS賛江(その2)

さて、続きです。ここで、DIXIE CHICKSについて、紹介しておきましょう。
ブルーグラスをルーツに持つ、カントリィミュージックの女性3人組です。

過去、98年のグラミーを穫りましたし、ビルボードのカテゴリィチャートでトップ、総合チャートでもトップ10に名を連ねたこともあります。そう、あの時までは…。

ここで、前回引用した謝罪文(いえ、ここははっきり言いましょう、あれはアメリカに対する檄文です)の内容を解説しておきましょう。
彼女達の出身地テキサス州は、ブッシュ大統領の地元、南部の保守層でブッシュを、そして共和党を指示する人が多い地盤です。当然、クリントン前大統領の民主党時代には、クリントンを批判する人達が見受けられたでしょう。彼らは同時にカントリィのリスナで彼女達を支持していた人達です。ただ、その支持は、彼女達が女性で、保守的な価値観に基付く女性像であるから支持していたのか、という嘆きです。で、クリントン批判に関わらず、大衆は個人的な攻撃を好みます。クリントンのモニカ=ルインスキ事件は、格好のネタであったでしょう。ただ、同じレベルで、共和党幹部も批判を展開していたんですね。これが、前半の趣旨。後半のずらずらと並ぶ名前は、共和党支持者の有名人で、政権支持の発言であれば歓迎されるのか、と言う怒りです。このアメリカに神の祝福はあるのか、と問いかけています。
01年のアメリカ同時テロ以降のアフガン侵攻ーイラク侵攻の是非は、ここでは一度棚上げします(また追々書くとは思いますが)。しかし、9.11後の、ある種、過去の清算であったテロと、スケープゴートのアフガン侵攻、そして、「ブッシュ家の戦争」のイラク侵攻と、引きずられるように進んでいくアメリカの戦時状況の中で、侵攻のみならず、政権への批判すら許されない世論は、言論の自由の阻害していました。
確かに言論の自由には、批判する自由も含まれると思います。しかし、それは発言に対してのみ有効です。彼女達が否と言ったとき、それは彼女達の音楽活動と、彼女及び、彼女達の生命、財産、家族に危害が及ぶものでした。これが、批判でしょうか?しかも、個対個ではなく、危害は集団で意図されています。その行動は、集団の狂躁でしかありません。
今回、やっと9,11を相対化する動きが出てきたアメリカで、彼女達の活動が再開されました。その表現はやはり音楽で。そして、「良くなるために、何かしようじゃないか。」と。ワタクシは彼女達の活動再開を支持し、その意思を表明することで、彼女達に答えようとした次第です。

さて、翻って、日本は、私は、そしてあなたは。
その行動は、自由を阻害していないか?

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