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「ワシがゆうたんやない!
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2016/05/27

映画「デッドプール」を観ました

6月1日公開、「デッドプール」を試写会で観ました。
アメリカで2月に公開され、旋風を巻き起こした「デップー」がようやく日本で公開になります。
アメコミ原作スーパーヒーロー映画が能力と試練のインフレを起こしている時に、物語や映像ではなく、悪辣かつ下品なジョークの「らしくなさ」で新鮮さを感じ、観るとなぜうけたかがわかります。

主人公は、かって優秀な特殊部隊の傭兵として活躍したが、今は悪者を気まぐれに痛めつけて金を稼ぐという、ヒーロー気取りの生活をしていた。
恋人との結婚も決まり、幸福の絶頂にあったのも束の間、末期ガンだと診断される。
余命あとわずかと知り激しく落ち込む彼に声をかけてきた男が、とある組織ならガンを根治できると誘う。
彼らに同行して人体実験を受けるが、そこは人を特殊能力を持つ戦闘員にして売り飛ばすのが目的であると知る。
施設を破壊し脱出したが、苛烈な実験で顔を含めて全身の皮膚がただれた肉体を元に戻させて、もう一度幸せな生活を送るため、組織の手がかりを探していく。

鮮度の素が「ジョークのつるべ打ち」なんで、どこがどう面白いかを話そうとすると場面や映像ではなく難しいですね。なので観るしか共有する方法がないです。
ジョークが分からないのがイヤと観るのを敬遠されるかもしれませんが、今面白いこと言ってますよ、と映像内で間をとって知らせてますし、(今回は字幕版だったので)字幕も丁寧に表示しています。
こういうところが、製作陣が映画の面白さをジョークに見出しているとワタクシが考える所以です。
それで笑えるかどうかで、まぁ、下品な話は不快で受け付けないって方は無理でしょうが、元ネタ知らないからどうこうじゃないです。本当に全部分かるってアメリカ人でも無理かも知れませんし、洋画・洋楽は情報すら見聞きしたことがありませんっていう極端な人もいないでしょうから、面白ければ笑って、楽しければいいんです。

残虐描写はR‐15だけあって、血は飛び散り、人はグチャグチャになり、首が飛びます。
ただ、それで怖がらせようとはしてませんのでいっそ清々しいですね。
主人公自体が蘇生能力があって死なない設定ですから、そこ見せないわけにはいかない、というか、そうならざるをえないわけです。
ここがわざわざ「デッドプール」を映画化しようとしたスゴイとこで、「X-MEN」シリーズだけでなく、アメコミ原作スーパーヒーロー作品全体での緩急といいますか、手を変え品を変えしてきます。
「オレはスーパーだけどヒーローじゃない」と言える主人公なので、正義の因果を提示する必要がなくなり、物語を最初から物語るのではなく、いきなり中盤の山場シーンからはじめられて、他のスーパーヒーロー映画の一作目と違いを出せるんですね。

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