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2014/06/07

映画「300 (スリーハンドレッド) ~帝国の進撃~」を観ました

6月20日公開、「300 (スリーハンドレッド) ~帝国の進撃~」 @300moviejp を試写会で観ました。
2007年に公開された、フランク・ミラーのグラフィックノベルを自身が制作に名を連ねてザック・スナイダー監督で実写化した「300(スリーハンドレッド)」の続編です。
何が凄いって「300」でもスパルタでもないんですよ。

大軍をもってギリシアを侵攻するペルシア帝国を率いる、人間から生まれ変わった神王クセルクセス。それに対し300人の精鋭で戦いを繰り広げるスパルタの王レオニダス。同時期に海から侵攻する残忍で凶暴なアルテミシアが統率する大艦隊を迎え撃つアテナイのテミストクレスは、連合軍を率いギリシア戦争最大の決戦サラミスの海戦を向かえる。

前作のヒットで続編が決定し、フランク・ミラーが執筆する次作を元に制作する予定だったものが出版されずにオリジナルストーリーとなった本作は、手堅い構図の作品に仕上がっていると思います。
ただ、スパルタ戦士のあの鬼強な戦闘シーンで鷲掴みされた前作のような核が弱い印象です。
元々史実から乖離しているので冒頭の慎重な説明を「えいやぁ!」と投げる潔さがあってもいいですし、敵側の背景を描いたことで奥行がでるのを狙っていますが主人公テミストクレスの存在が薄れているカンジです。それが対峙するテミストクレスとアルテミシアの対比に繋がれば戦う理由を明確にするのですが、どうも二人のうちでどちらが上になるか・相手を屈服させるか(体位的な意味で)にしか興味がないように窺えます。

まぁ、何度も繰り返される櫂の漕ぎ手の描写、ギリシア側の健全な漕ぎ手とペルシア側の鎖に繋がれ鞭打たれる奴隷の漕ぎ手、を見せているので帝国に対する自由の戦いというところは解るのですが。自由なだけに意見が百出し、都市の結集もままならないところも描けてますしね。アルテミシオンの海戦での快勝と大敗から決戦に背水でなだれ込むところもシンプルにまとめています。

すべての映像に加工をした独特の質感と、スローアンドストップと光により切り取った画面でグラフィックノベルのコマが連続して現れるような映像は今作も健在です。今回は3Dで観たのですが、対象と背景に距離がある数シーンで「おぉ!」というところがあったんですが、前述のようにグラフィックノベルを意識した画作りなので、対象以外の背景は黒塗りなんかで省略されるのを表現した、対象に光を当てて背景を思い切って暗くした画になっており、3Dの奥行を表現する画作りと元々合っていないと思います。

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