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「ワシがゆうたんやない!
    電波や…、電波がワシにいわしよんのや!」

2014/02/20

ダメなプライベートブランドってありますよね

「今でしょ!」の林修さんのもちネタの一つに「努力はベクトルである」というのがあります。
努力は量だけでなく方向性が大事、ということですが、今、企業が必死に努力している、その方向性は合っているのでしょうか。
例えば、小売業ではプライベートブランド(以下PB)が持て囃されていますが、それが売上や利益に貢献する理屈に、需要の現状が合致しているかを問い直してみないといけないと考えています。

商品政策におけるPBの位置付け
小売業が行う売上アップの施策を大別して、
1.来店客数を増やす
2.来店客の購入機会を増やす
3.購入客の購入金額を増やす
に分類することにします。
例えば、セブン&アイの大ヒットPBに「セブンゴールド 金の食パン」というのがありますが、店頭で目を引き、価値が認められ、それが世間に広まり、購入目的の来店が生まれ、商品ジャンル内で高価格なために購入金額が上がる等、上記3つを満たす商品で売上アップを実現しました。
元来、PBはメーカーと小売の流通・慣習面を見直した価格訴求商品です。
ただ同業他社との価格対抗上企画しても、ユーザーが低価格の専業量販店とも比較すれば、同水準かそれ以下の評価しかもらえません。
また、ユーザー目線から既存品を改良しただけでは、上記2・3に至る可能性はありますが、1には至りません。これは、2・3のユーザーに1を喚起する力が働かないからです。
1・2・3を満たす、その力が働く商品に必要な要素は、ユーザーの「驚き」です。
「驚き」のためには、商品が生み出される全段階のうち、どこかでなされた発明が必要で、「~金の食パン」に発明があり、流通改革としてのPBにも発明がありました。

これからのPB像
2010年にヒットした家電にバルミューダ株式会社のGreen Fanがあります。
扇風機という汎用家電を発明起点で企画し直した商品で、独立系家電ベンチャー企業が作った、独立系家電ベンチャー企業でなくては扇風機をこうは作れなかった商品といえるでしょう。
これがチャンスです。
このような商品を独占的に販売する企画をPBと再定義すればよいのではないでしょうか。
大量消費を前提として、より低価格になるよう大量生産する商品は、ナショナルブランド(NB)に任せておけばよいのです。
デンキ大手のリストラが浸透した後、そこを離れた技術者達が新たに起こした企業が形になってきています。
まだ小さく販路の開拓もできていない、しかし価値ある商品を生み出そうとしている企業を、これまでとは逆に迎えに行って掘り起こす、商品の価値を連座して保障する意味をPBに持たせるということです。
これを会社内部に取り込んでやっているのがアイリスオーヤマ株式会社であるとみています。

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