K-POPガールズグループはアイドルなのか？考

日本的アイドルではないですね。芸プロもレコード会社もアイドルとして売っていこうとは考えてないでしょうし。ただ、アイドル要素を入れた売り方、バラエティ番組を使って、キャラクタへの共感を通じたフォロア獲得が混同される結果となっているわけでしょう。

今日本でK-POPガールズグループブームとして捉えられているのは、日本デビュの順に

「Brown Eyed Girls」
韓国デビュ2006年、所属事務所ネガネットワーク、レコード会社ソニー系

「4Minute」
韓国デビュ2009年、所属事務所Cubeエンターテイメント、レコード会社ユニバーサル系

「KARA」
韓国デビュ2007年、所属事務所DEPエンターテイメント、レコード会社ユニバーサル系

「少女時代」
韓国デビュ2007年、所属事務所SMエンターテイメント、レコード会社ユニバーサル系

です。

韓国ではすべてアイドルとして認識されています。DEPが80年代の欧米男性アイドルグループのような画一化した男性アイドルグループの手法を女性に応用し成功したものの広がりが韓国内のブームの全容だと考えますが、とすると、Spice Girls、Pussycat Dollsの系譜と位置付けられるのではないでしょうか。
K-POPの傾向は、欧米の音楽の流行を取り入れたものが受け入れられる市場です。クラブミュージックにも抵抗がないようです。その市場が小さいため、韓国のガールズグループといっても、おたがいの領域を侵食することはなく、それぞれの特徴ある魅力が、そのブームを盛り上げる原動力になったのでしょう。

そうなると、「未熟なものを愛でる」文化の延長である日本のアイドルとは違うものと考えられます。また、日本のマスの音楽指向は、メロディ重視でキャッチィな詞を重視するので、韓国でのヒット曲を歌詞を日本語にした状態でリリースすると、難しいですね。
ただ、日本では90年代以降のアクターズスクールを初めとするHIP-HOPダンススクールの隆盛により、その女性在籍生・卒業生またはそのフォロアのダンススタァとされ、またそのファッションアイコンとしてニッチに受け入れられる可能性はあります。
男女問わずマスのアイドル支持者には受け入れられるとは思わず、恐らく「プロデュース権のある外タレ」と捉えているレコード会社のプロデュース力によりけりだとは思いますが、韓国国内と同様の盛り上がりになるかは疑問ですね。

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