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「ワシがゆうたんやない!
    電波や…、電波がワシにいわしよんのや!」

2010/03/13

映画「レスラー」を観ました

2009年に公開された「レスラー」をDVDで観ました。

1980年代に人気レスラだったランディ“ザ・ラム”ロビンソンは、二十数年経ち、50代になった今でもスーパでアルバイトをしながら、地方の体育館の小さな興行で、辛うじてプロレスを続けていた。
ある日、往年の名勝負と言われた試合のニ十周年再戦が決定する。意気揚がるランディだったが、ある試合直後心臓発作を起こし倒れ、医者に「命が惜しければリングに立つな。」と告げられてしまう。
現役続行を断念したランディは、好意をもっていた顔なじみの年増のストリッパの助言に従い、長年疎遠であった一人娘との関係を修復し、新しい人生を始める決意をする…。

まず、ランディ役のミッキー・ロークの顔がすごいですね。
「シン・シティ」のときは、特殊メイクでしたので判らなかったのですが、整形の失敗や、生活からくるもので、スゴイことになってます。
カメラは、このランディが動くところを背中から手持ちで追いかける構図で、観客をランディにシンクロさせようとしています。

しかし、救いがない。
一度は巧くいきかけた娘との復縁も、自らの失敗でフイにする。好意をもっていたストリッパには、彼女が自身の生活を守ろうとする考えから、関係を作れない。
プロレスはフリーで、髪を染め、体を焼き、長年の体の酷使による痛み止めと、体を見せるための薬で金がかかるのに、興行での収入は少なく、合同のファンミーティングでは客が少なく、下を向くばかりだ。
ラスト、それでもリングに立とうとするランディは、引きとめようとするストリッパに言う。「俺にとっては、現実の方が痛い。あそこ(リング上)が自分の居場所だ。」と。
それは…、辛いよなぁ。
光が強いほど影は濃くなってしまいますが、だからといって、光と影、両方が生きていくことであって、生きていくことのすべてに光だけを求めるのは、生きていくってことじゃないですよね。
もしくは、彼にとってプロレスのリングの上は、“愛”のように「時間に対して垂直に起立しているもの」ととらえるのでしょうか。

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