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「ワシがゆうたんやない!
    電波や…、電波がワシにいわしよんのや!」

2008/02/08

伊坂幸太郎の「死神の精度」を読みました

550円で買える、4時間の幸せというのは、どうでしょう。

ホントに多彩な内容で、密室サスペンス風なものあり、ロードムービィ風ありな短編集です。
ただし、短編ながら、最終編で集約する物語もあり、このあたりは伊坂氏の長編・短編にかかわらずよくでてくる構成で、プロットの設計のみごとさを感じるところです。
映画化されるようですが、どうなんでしょう、「死神対老女」(何なんでしょう、この『サンダ対ガイラ』みたいなタイトルは…)で、美容室の、子供が髪を切られていて、犬がじっとそれを待っていて…、というような静かで美しいシーンが映像化されるのでしょうか。
また、美しく、少しおかしいフレーズの心に残るのも伊坂作品を読む楽しみのひとつ。音楽・映画へのリスペクトも同様、うならされたり、泣かされたり、エンターテイメントとはこのことでしょう。

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