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「ワシがゆうたんやない!
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2009/08/26

アダム ファウアーの「数学的にありえない」を読みました

Adam・Fawer著「数学的にありえない」を読みました。

ワタクシが感心したのは、2つ。
1つは、冒頭のシーン、主人公のギャンブル好きの統計学の元大学講師が、賭けポーカにおいて、次々と変わる状況それぞれに自分が勝つ確率を暗算で計算し続けている場面ですね。
このポーカはワタクシが知っている手札の5枚で役を作るものではなく、手札と場札を合わせて5枚で役を作るものなので、オープンの札が多く、よりこの能力を発揮する状況を作り出しています。
カジノのカードゲームの強者を描写するときに、そのハッタリや迫力で相手を負かす、というものが多いような気がします(「レインマン」は別かな)。何万分の一の計算を暗算でするというのもありえない設定ではありますが、個人の雰囲気で勝つよりも説得力があるように思えてきます。
2つ目は、ネタばれですが、早い段階で開示されるので書いてしまいますが、主人公には「未来予知」能力がある(与えられる)のですが、その未来の見え方の描写ですね。これが、もし本当にその能力があるならそうであろう、と思わせる視覚的な描写で、西洋的にネチッこく書かれています。

全体的には、部分的にドライブ感が欲しいかなぁ。それと、ラストにもう一回ひっくり返す形が必要だったかなぁ、まぁ、ひっくり返したい気持ちはわかるのですけどね。
あと、主人公の兄は好きなキャラクタです。過去誤解され、遠ざけられていた兄が、主人公を助言・導き、犠牲になって助ける、ありがちですが重要なキャラクタですね。

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