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「ワシがゆうたんやない!
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2012/05/17

日本の次なる輸出産業は何か

以前から本ブログでは日本の輸出産業の世代交代を唱えています。
次代の輸出産業は何かというのをまとめると「日本の文化に根差した商品、日本人が提供することに価値があるモノ・サービス」が、輸出する価値がある(相手国にとって日本から輸入する価値がある)ものですよ、という主旨です。
「日本の産業は生産をどうするのが良いか」
その事例となるようなニュースが報道されていました。

韓国で「日本酒」輸入が急拡大 高級でおしゃれ、若者中心に人気
産経ニュース

内容は日本酒輸出がアメリカ1位なんですが、ここ数年韓国の輸入量が急増し、輸出2位になっているということです。
欧米の日本食ブームに伴う形で日本酒の輸出に努力されていた方々がアジアに目を向け拡販に力を入れ始めたということだと思いますが、これではまだ商品単体を日本ブランドで売り出しているにすぎないのです。

大切なのは、日本の文化ごと輸出する構想、商品という点から文化という面への拡がりです。
日本酒を海外に拡販する場合、地域の酒造組合が主力となって、市町村や都道府県の後押しを受けるのが主です。
ならば、その市町村・都道府県の代表的な日本酒のアテ(食品)や猪口・グラス(陶器・ガラス製品)も一緒に拡販するんですね。それぞれ製造組合があると思いますので、そこと合同販売会をやるわけです。
考えてほしいのですが、日本でワインを飲む習慣が広まるときに、そのワインに合うチーズがあり、その知識があることや、ワインの種類によってグラスが違い、デカンタを使う飲み方を提示されることが価値であることも一緒に広まりましたよね。
これが「文化ごと輸出」であると思います。
互いの相乗効果により利用が重なり、文化への理解を深めることがさらに利用を促していく。つまり日本酒をキーに考えるなら、この日本酒を入れる器はこれ、合う食品はこれ、この日本酒とこの日本酒はこう違って、だから器がこう違い、食品はこう違う、といったカンジです。

日本酒を例にあげましたが、ほかのものでも同じです。
海外のそれぞれの国にアルコールがあるわけですから、酔うだけの目的ならば、わざわざ酒税で高くなった他国の酒を好んで飲む人はいないです。わざわざ飲もうとしている以上、提供できるものはすべて提供する、とりわけそのバックボーンの地理・歴史・人の気質などというものこそが好物で、そちらの方が本質であると考えている人が客であると思います。

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