日本ではFoxテレビでやっております「Glee」season1のビデオリリースが間近に迫りました。2011年1月7日から順次リリースされ、同時にレンタルも開始されるとのこと。2月4日リリースのボックスセットは、クリスマスには間に合いませんが、お年玉がもらえる年齢ならば、購入検討の商品になりますね。
アメリカでは09年から放映されているこのドラマ、恐らくディズニーチャンネルで放映された「Highschool musical」のヒットに対するFoxの回答として作られたのではないでしょうか。「Highschool musical」の楽しさは認めつつ、連続ドラマとしてミュージカル部分に気を取られ、ストーリィで次の回に期待を引っ張れない問題を解消し、「学園ドラマ」としての同時性を付与したものと分析できます。
物語はオハイオ州の架空の田舎町にあるマッキンリィ高校が舞台。かって合唱部に在籍し、全国大会で優勝した経験を持つ教師が、今や廃れてしまった部の再生を目指すもの。厳然たるヒエラルヒィが存在する高校生活で、部の初期メンバは皆、相手にされない存在ですが、周囲にバカにされ、いじめられ、悩み苦しんでも、部の活動を通じて、常にポジティブに生きていくのを描きます。
Foxビデオの公式ページ。第1話を無料で観れます
まず、合唱部、glee部というと、日本では男声合唱部をイメージしてしまいますが、男女混合、しかもショウ・クワイアで音楽ジャンルも世俗的なものをシーンに合わせて使い、ダンスも取り入れたパフォーマンス性の高いものです。これが楽しい。
また、アメリカの高校の、バスケット・フットボール部とチア・リーディング部の花形達を頂点とする階層社会において、合唱部という集団で、かつ、ゲイや人種、体にハンディキャップをもつ者という、その世界において差別されがちなところに、フットボール部とチア部のエースが、自分らしくあるために入ってきたりというようなブラックな部分と、ユーモアを交え、若さの輝きに満ちた明るさも、また楽しい。第1話で、フットボール部のエースが、いじめられている合唱部の車いすに乗る青年を助ける際のセリフなどは秀逸です。
合唱部メンバの中でいちばん痛いレイチェル・ベリー役のリー・ミシェルや、メルセデス役のアンバー・ライリー(第13話の「And I am telling you I'm not going」が素晴らしい!)の ディーバ争いをする二人を始め歌が上手く、第11話の「Imagine」のようなエピソードに絡んだ感動的な合唱など、音楽パートが楽しめます。
翻って日本のテレビドラマはというと、あまり見ないのでわかりませんが、無料で放送されているにも関わらずワタクシが見ようとは思わず、お金を払ってしか観れない「Glee」を楽しんでいる状況が表わしているのではないでしょうか。放送チャンネルの多様化、インターネット、生活の多様化などテレビを見ない理由として原因を挙げられているようですが、ユーザからすれば、総じてテレビで放送する番組がつまらないから見ないだけです。
キー局が独占的・一方的に放送してきたテレビも状況が変わっています。その変化についていけず、無料の地上波放送を続けつつ、有料の衛星・インターネットチャンネルを放送するいびつな産業構造が解消できないなら、少なくとも放送内容に線引きが必要でしょう。見ようと思わない番組のアーガイブを有料にしても仕方ないですし、製作費の高額なものだけが素晴らしいわけでもありません。パイロット版を無料の地上波で流しつつ、反応の良いものは、パッケージ化して有料放送で流すというような枠組みをテレビ局は作るべきではないでしょうか。
アメリカでは09年から放映されているこのドラマ、恐らくディズニーチャンネルで放映された「Highschool musical」のヒットに対するFoxの回答として作られたのではないでしょうか。「Highschool musical」の楽しさは認めつつ、連続ドラマとしてミュージカル部分に気を取られ、ストーリィで次の回に期待を引っ張れない問題を解消し、「学園ドラマ」としての同時性を付与したものと分析できます。
物語はオハイオ州の架空の田舎町にあるマッキンリィ高校が舞台。かって合唱部に在籍し、全国大会で優勝した経験を持つ教師が、今や廃れてしまった部の再生を目指すもの。厳然たるヒエラルヒィが存在する高校生活で、部の初期メンバは皆、相手にされない存在ですが、周囲にバカにされ、いじめられ、悩み苦しんでも、部の活動を通じて、常にポジティブに生きていくのを描きます。
Foxビデオの公式ページ。第1話を無料で観れます
まず、合唱部、glee部というと、日本では男声合唱部をイメージしてしまいますが、男女混合、しかもショウ・クワイアで音楽ジャンルも世俗的なものをシーンに合わせて使い、ダンスも取り入れたパフォーマンス性の高いものです。これが楽しい。
また、アメリカの高校の、バスケット・フットボール部とチア・リーディング部の花形達を頂点とする階層社会において、合唱部という集団で、かつ、ゲイや人種、体にハンディキャップをもつ者という、その世界において差別されがちなところに、フットボール部とチア部のエースが、自分らしくあるために入ってきたりというようなブラックな部分と、ユーモアを交え、若さの輝きに満ちた明るさも、また楽しい。第1話で、フットボール部のエースが、いじめられている合唱部の車いすに乗る青年を助ける際のセリフなどは秀逸です。
合唱部メンバの中でいちばん痛いレイチェル・ベリー役のリー・ミシェルや、メルセデス役のアンバー・ライリー(第13話の「And I am telling you I'm not going」が素晴らしい!)の ディーバ争いをする二人を始め歌が上手く、第11話の「Imagine」のようなエピソードに絡んだ感動的な合唱など、音楽パートが楽しめます。
翻って日本のテレビドラマはというと、あまり見ないのでわかりませんが、無料で放送されているにも関わらずワタクシが見ようとは思わず、お金を払ってしか観れない「Glee」を楽しんでいる状況が表わしているのではないでしょうか。放送チャンネルの多様化、インターネット、生活の多様化などテレビを見ない理由として原因を挙げられているようですが、ユーザからすれば、総じてテレビで放送する番組がつまらないから見ないだけです。
キー局が独占的・一方的に放送してきたテレビも状況が変わっています。その変化についていけず、無料の地上波放送を続けつつ、有料の衛星・インターネットチャンネルを放送するいびつな産業構造が解消できないなら、少なくとも放送内容に線引きが必要でしょう。見ようと思わない番組のアーガイブを有料にしても仕方ないですし、製作費の高額なものだけが素晴らしいわけでもありません。パイロット版を無料の地上波で流しつつ、反応の良いものは、パッケージ化して有料放送で流すというような枠組みをテレビ局は作るべきではないでしょうか。
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